週刊 自己顕示欲

執筆→店内決裁→本部決裁というプロセスを経て更新

さよなら僕のバージニア

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いや、内視鏡検査しただけなんですけど。

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photo by Decadent

経緯

2月下旬

お手洗いがラズベリーみたいな感じになりだして、これはこれで美しくはあるけど、健康上良くないことかなと思い、一応診察を受ける(普通の内科医)

医「まず疑うのは痔」

僕「痛くないですし、パートナーから指摘を受けたことはありません」

医「内側の方が痔になっている可能性もあるから、一応その薬は出します」

僕「(多分違うけど)わかりました」

医「それで症状が改善しなければ、ちょっといやらしい病気の可能性がありますね」

僕「(性病か?)特定の相手としか関係を持っていないのでその可能性は低いかと」

医「…“いやらしい”というのは治り辛いという意味ですけど?」

僕「すいませんでした」

 

3月〜4月上旬

期末で忙しかったこと等諸々重なって病院は行かず、処方された薬を服用するも改善は見られず。(軟膏も出されたから無駄にあの辺りがやわらかくなったかも知れない)

 

4月中旬

さすがにこれは、と今度は胃腸科の診察を受ける。

医「うん、わかったからお尻見せて」

覚悟をしてこなかった僕「待って下さい心の準備が」

医「大丈夫、緊張してる?」

まだあきらめきれない僕「こんな経験なかったものですから。せめて看護師さんは向こう向いてて下さい」

医「わかったわかった。でも、普段毎日いっぱい見てるからホント楽にしてよ」

あきらめた僕「(ま、朝風呂入ってきたし)わかりました、はい」

なんか変なローションを塗りたくった指が入ってきました。気持ちよくはありませんでした。自分には新宿2丁目で生きる素養は無いのかも。

僕「な、なるほど!なるほどーー!」

医「ははは、はい、終わり(抜く)。確かに痔じゃなさそうだ。そしたら今度内視鏡検査してみよう」

そんなわけで、4/22に挿入される流れになりました。ちなみにこの日の診察料と薬代は自己負担ベースで5,230円也、結構高い。

 

いざ、内視鏡検査

前日夕方から絶食の指示。仕事の都合もあり結局夕方食事の機会を逃し、昼から絶食するハメに。空腹に我慢できず就寝前に禁忌を破ってやっすいチョコレートを一粒舐める。なんだこれ、敗戦直後の貧しい日本か、もしくはスラムか。

検査自体は9:30からだが、6:00に起きてひたすら下剤を飲む。嫌だったけど、ラベルには「味の素」の文字。信頼と実績、飲む。

そして、主にいやらしい界隈で用いられる「シャワ浣」ってこんな感じなんだろうなと想像しながら、出す。

 そして、もういつ切腹しても問題無いくらいに綺麗になった大腸を引っ提げ病院へGo

 

病院に着いて、受付でとりあえず訊いてみた。

僕「今日っていくらくらい掛かるんですか?手持ち8,000円ちょっとしかないんですけど」

受「7,000〜8,000円くらいだと思いますよ」

僕「あ、それは良かった。それではよろしくお願いします」

(結論としては、検査後15,800円請求されて、コンビニまで下ろしに行きました)

 

入院患者が着るような服に着替え、ass部分に穴が空いた妙なパンツを履き、検査室へ。

医「今日は、ちょっと気分がボーっとする薬を使いますからね」

そう言って点滴の針を腕に刺す。ボーっとするって何だよ怖いよ…

僕「なんか頭がふらふらしてきました」

医「まだ栄養剤しか打ってません」

僕「はい」

医「…じゃ、薬入れまーっす(どぴゅ)」

僕「え、まだ心の準備が…」

薬が入っているようだが、そこまで意識に変化は見られない。麻酔的なやつだとしたらちゃんと効いてんのコレ?

僕の心配をよそに、医師は機器をケツに突き刺す準備を整え始めた。

用いられる機器はOLYMPUS製。信頼と実績、入ってくる。

痛みはないが違和感があり、若干苦しい。苦し紛れに質問をする。

僕「この…OLYMPUSのはいくらするんですか…」

医「1,000万くらいかな。しかも本当に最近買ったばかりで、今日初めて使うんだよ」

この1,000万円も、ケツに突っ込まれることでみるみる簿価が減っていくんだろうかとか考える。あと、診療所を開業するのに必要なイニシャルコストって2億くらいらしいです。機器も高いし土地建物も必要だし、都心一等地だと同じ規模でももっと掛かるんだろうな…腹の中の異物感気になるな…

看「先生、ちょっとここの操作がよくわからないんですけど、あとまだホースが硬くて使い辛いですね」

ちゃんとしてくれ。

医「あー、見えてきた。ほらココ、潰瘍になってるのわかる?」

全然わからん。

しかし自分の体内を見るのは面白い。昔読んだ人体の絵本で似たようなのがあったなそう言えば。やっぱり異物感気になるな…

医「よし、もうここから先は小腸だから、ここまででいいかな。じゃ、抜きます」

そう言って検査は終了、ありがとうOLYMPUS

 

診断結果:潰瘍性大腸炎

大層な名前で、一応国から難病指定を受けてはいるけど、結構患者数も多く珍しい病気ではないとのこと。安倍首相とかもこの病気。

①原因が不明

②完治が困難

③10年くらい続くと大腸ガンに罹る可能性大

らしいんですけど(google検索1ページ目による)、自分のはまだまだ重症化してないみたいなので、当面内服薬治療でいいみたい。気長に付き合いましょう。

 

そんな感じで、思いもよらない形でロストバージンしてしまった話。